琉球大学と、独立行政法人放射線医学総合研究所(放医研)は、放射線科学、放射線診断学及び放射線治療の領域を強化・展開することを目的に、包括的な研究協力協定を締結しました。特に、分子イメージング技術と重粒子線診療における連携を行っており、当施設と放医研とはITネットワークシステムにより繋がっており、よりスムーズな情報伝達が可能です。
また、両機関では人事交流や共同研究を開始しております。今後、FIMACCがゲート機能となって、高度な先進科学技術や優秀な人材を戦略的に導入、蓄積、ネットワーク化し、地域医療全体の水準向上を図り、アジア太平洋に発信していきます。
FIMACCは、Communicationをキーコンセプトにした、臨床、研究、教育の拠点です。充実した会議室や応接室、国内外の関係機関とのITネットワークも整備しました。また、風水を意識したレイアウト、静かに流れる沖縄音楽、木目が細やかで美しく芳香が持続する金山杉(山形)を活かした室内環境など、最先端技術と癒しが共生する次世代施設を目指しました。
FIMACCは、最先端のPET機器などを導入した最先端医療施設ですが、ここ琉球の地に存在する施設として、古くから伝わる風水の考えも、施設設計、運用等に取り入れております。
風水の指導においては、現在の首里城や、琉球大学全体計画、中国浙江省長興県の龍山新区の都市開発において、設計を担った中本清氏の指導を受け施設設計や運用面で技術指導を頂きました。
中本 清氏
建築に関わって約40年。復帰直後の沖縄の様々な建築物の設計を担当。首里城復元事業においては設計統括責任者を務めました。活動の領域は県内・国内に留まらず、中国では浙江省長興県プロジェクトにおいて、風水を取り入れた「21世紀の山水都市」をテーマに都市設計も手掛けられました。
平成23年秋の「黄綬褒章」を受章。現在は、公益社団法人沖縄県建築士会の会長を務める他、NPO法人沖縄県建築設計サポートセンターの理事長務め、沖縄県を担う若き建築士の育成に励んでいます。
プロフィール
中本 清(なかもと きよし)
一級建築士、1947年生まれ 名古屋大学工学部建築学科卒
著書:「風水とデザイン」(共著)/「首里城入門」(共著)「沖縄美術全集・民家」(共著)など
FIMACCは、ケア・癒しの新しい拠点を目指しております。
その中でも、音楽は特に重要なテーマと考え、沖縄だけでなく世界にも活躍の舞台を拡げているアイランダーアーチスト下地暁氏をFIMACC音楽総合プロデューサーにお迎えし、FIMACC内に流れる音楽を監修して頂いております。
下地 暁氏
沖縄県宮古島出身のミュージシャン・高校卒業後上京しロックバンドのヴォーカルとして14年間活動。株式会社エクスプロージョンワークスの音楽スタジオ事業やライブハウスの立ち上げや、REBECCAの元・ベーシスト高橋教行をはじめ、数々のスタジオミュージシャンらとバンド活動、三好鉄生や倉橋ルイ子などのバックコーラスへの参加、テレサ・テンのベーシックアレンジなど、さまざまに幅広い音楽活動を行なう。1992年、ふるさとの方言が失われてゆく現状に強い危機感を感じ、音楽を通して次世代へ繋げようと、15年過ごした東京から宮古島へと活動拠点を移し、アルバム「オトーリ」をリリース。以降70枚以上の作品を送り出し、今年20年となる。
オフィシャルサイト:http://shimojisatoru.jp/